大竹市玖波の内科・胃腸内科・呼吸器内科・老年内科・精神科・心療内科・歯科・リハビリテーション科-メープルヒル病院

介護老人保健施設ゆうゆ

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第76回 オレンジカフェいこか開催!

第76回 オレンジカフェいこか開催!

朝、布団から出るのがつらい時期かと思いますが、寒さに負けずお元気でお過ごしでしょうか。
 
 
 
 1月19日にオレンジカフェいこか!をコミュニティサロン玖波にて開催いたしました。感染症対策として、三密に注意した会場設営や換気、来られた方の体調確認を行うと共に、ご参加の方には検温、消毒へのご協力をお願いしました。
 
会の始めには、恒例のご当地健康体操“大竹で生きている”を行いました。気持ちよく身体を動かすことができるので、ぜひ生活の中にも取り入れてみてはいかがでしょうか?この体操はいきいき100歳体操などでも取り組まれています。“大竹で生きている”のDVDについては、玖波地区地域包括支援センター(0827-57-7461)までお問い合わせ下さい。
 
そして、今回のミニレクチャーは「芸術と認知症 ~アートクリップ~」というテーマでお話させていただきました。芸術と認知症はどのように関係しているの?アートクリップとはどんなもの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますので、今回は芸術の多様な表現が脳に与える良い影響についてご紹介させていただきます。
 
 
 
●芸術は脳を活性化する
 芸術のような多様な表現は脳に良い刺激を与えてくれます。さらに、それを通してのコミュニケーションは精神的な健康の改善にも影響を及ぼすとされています。また、創作活動であれば複数の脳領域を活性化させ、単語記憶力の向上や課題遂行時間の改善といった認知機能にも良い効果があるといわれています。
 
●芸術がうつを改善する(アートクリップの実施)
 芸術に触れることで自分自身の感情を自由に表現でき、安心感が得られることで、うつ傾向が改善する可能性があるようです。では、どのようにして芸術に触れることが重要なのでしょうか?
①アートクリップ(対話型絵画鑑賞)の実施
 アートクリップとは、気づいたこと、感じたこと、思ったことを自由に話し合うことを指します。名作を見ながらお互いに質問し合うことで、自分から考え、想像し、また新たな質問や発見が生まれます。そうした時間が本人も家族も想像しなかった豊かな時間に変わります。
今回は参加された皆様と一緒にアートクリップをやってみました!1つの絵画を眺め思ったことや感じたことを発言し、もし自分がこの絵にタイトルを付けるならどうするかといったことを語り合いました。今回は猫をテーマにした絵だったのですが、ゆったりした雰囲気から「やすらぎの世界」「猫のひと休み」他には「恋人募集中」など、いろんな意見が出ていました。
 
②創造的ワークショップの実施
 絵を描いたり、切り絵のような切る、貼る、折る等の作業は、脳を広い範囲で刺激します。
 
 ①、②のような関わりがうつ傾向の改善に繋がるようです。
 
●うつで認知症リスク倍増
 うつは認知症のリスクを高めると言われています。高齢期のうつは、認知症全体で1.85倍、アルツハイマー型認知症では1.65倍、脳血管性認知症では2.25倍に増えるという研究があります。認知症一歩手前のMCI(軽度認知障害)の段階でうつ症状が現れると、認知症への移行率が倍増するといわれています。特にそれまでの趣味をしなくなる等の活動量の低下からアルツハイマー型認知症を発症する例が多く見られています。芸術に触れることがうつ傾向の改善、ひいては認知症の予防に繋がるのです。
 
 芸術は人によって、受け止め方は様々です。観る人は同じでもその時の体調や気分によって見え方が異なることもあります。さらに、芸術の世界には決まった見方、答えのようなものはありません。先入観や合理性、凝り固まった常識にとらわれず、芸術を通して出た自由な表現、直観をそのまま受け止め、楽しむことが大切です。
以上、芸術の多様な表現が脳に与える良い影響についてご紹介しました。皆様もこれを機に芸術に触れてみるのはいかがでしょうか?また、認知症になっても全ての能力が機能しなくなるわけではなく、良い刺激が脳に与えられることで脳は死ぬまで成長し続ける事が医学的に証明されています。週一回以上、楽しみながら続けられる知的活動を続けてみるのはいかがでしょうか?
 
 
 カフェタイムでは、福笑いと鬼の顔作りの2つを行いました。まずは2つのグループに分かれて福笑いを行いました。お互いに完成した顔について話しながら、和気あいあいとした雰囲気で、話が弾みました。
 その後は続けて、画用紙を使った工作で鬼を作りました。作る過程もお互いに見せ合いながら、人それぞれに違う鬼の顔が完成しました!鬼をイメージしやすいように角の模様が描かれていましたが、角の模様を顔に見立てて鬼を作られていた方もいらっしゃいました。自身では気づけないその方の自由な表現を感じることができる、まさにアートクリップな時間になったと思います。
 
 
 
次回も多くの方にご参加いただき、楽しいひと時を過ごせたらと思います。
 
 新型コロナウィルスについては、令和5年5月8日から5類感染症に移行になりましたが、ご参加の際には引き続きマスクの着用をお願いしております。また、発熱がある方、その他体調が優れない方は参加をご遠慮いただきますようお願い申し上げますご理解・ご協力の程、よろしくお願いいたします。
 
 
 
やむを得ず、予定変更、開催中止とさせていただく場合がございます。
ご参加を予定されている方は事前にお申込みいただけますと幸いです。

参加や開催内容については、お気軽に当センター(センター直通:0827-57-7461)までお問い合わせください。





 

                                                      




 
 

2024-03-14 11:37:42

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